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2007年1月 6日 (土)

母のように 1

1/6(土)

平成14年10月吉日。

私は、結納をした。

三十路を過ぎていたが、成人式のため誂えた振袖を着て

略式ながらも、自宅で行った。

主人の実家からは、立派な結納の品を頂き、そのまばゆさに

本当に私、結婚するんだと、まごついた。

とても嬉しかったけれど、ちょっと不安になった。

やっと結婚というのが、現実味を帯びてきたのだ。

でも、大好きな人と結婚できる喜びのほうが、断然大きく

そんな不安は、一時のもの。

婚約指輪を、もう穴があくくらい眺め、左手の薬指にはめては

眺め、幸せ一杯だった。

一方、母は、ごくごく近所の人たちに、お披露目をし

お茶を振る舞い、やっと家を出て行く、いや嫁ぐ娘に

心から胸を撫で下ろしていた。

(私は、結婚しないと言って、かなり困らせていた時期があった。)

私の住んでいた地方では、結納が終わり、結婚したら

高砂の人形は、嫁が家へ入る前に新居へ入れて飾り

結納飾り等を、お櫛田さま(櫛田神社)へ奉納するのだが

母は、結納飾りの水引の、あまりの見事さに、それだけは大事に

とっておいたらしい。

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娘が、1歳を迎えた、昨年の秋口、母が大きな荷物を抱えて

やってきた。

母  「これね、見て、すごかろぉが。」

P1000920  目を疑った。

 見覚えのある、水引。

 立派な羽子板に変身していた。

 (←我が家用)

私  「どうしたと?」

母  「あの時の、結納のときの、水引。あんまりきれいかったけん

    私、とっとったとよ。あげな、立派な結納ばしてもらったろ。

    もう、どうにか、ならんかいなと思っとったんやけど

    なんにも思いつかんで、そのままなおしとったとよ。

    それが、この前、手芸屋さんに行ったとき、水引で羽子板ば

    作りよんしゃったったい。

    なんですかって聞いたら、結納の水引ば、こうして羽子板に

    するとですよって。もう、うれしかったぁ。

    作り方、教えますよ、羽子板の土台もありますよってやった

    けん、すぐ、予約したと。で、作ったと。見てん。」

びっくりした。高さは、1メートル弱くらいだろうか。

母  「これは、あんたのところに、お正月飾りんしゃい。

    実は、もうひとつあるったい。

    羽子板、2つもできたとよ。

    もうひとつのは、うちに飾るけん。」 P1000922_1  

  (←実家の羽子板。

  羽子板につけられなかった飾りは

                        添え飾りとして。)              

昔っから、なんでも取っておく人だった。

私が、悪いことをすると、口より手が早い人だったが、今では

すっかり丸くなり、昔の、あの厳しい面影は全くない。

でも、物を大事にするというか、捨てることができないという

そういうところは、今も、変わっていない。

羽子板を手に、母は、とても嬉しそう。

母  「初正月の前に、こげなことができるって知っとったら

    羽子板と一緒に、この羽子板も贈れたのに、惜しかったぁ。

    まぁ、いいたい、今度のお正月、飾りぃね。」

そして、今年のお正月。

出すには出したけれど、娘が触りたがり、飾るのは娘が大きく

なってからにしようと、大事になおした。

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すごく、嬉しかった。

世界に、ただひとつしかない羽子板。

いろんなことを考えさせられた。

母の、いろんな気持ちが伝わってきて、とても嬉しかった。

私は、まだ、母親になって1年ちょっと。

テレビ等では、すごくきれいなお母さんや、友達みたいな関係の

お母さんがもてはやされているけれど、私は、自分の母のような

お母さんになりたいと、心底思った。

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コメント

あけましておめでとうございます。せいうちさんと旦那さんの(それぞれのご両親も)思い出が詰まっている素敵な羽子板ですね~。姫ちゃんは、大きくなってこの羽子板を誇らしく思うでしょうね。今年もよろしくお願いします。

投稿: 1kan | 2007年1月 8日 (月) 00時33分

1kanさんへ
明けましておめでとうございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします。
ちょっと、照れくさいですが、結婚前の、初々しいというか、新鮮な思いがよみがえりました、うふっ。
本当に、この羽子板は、言い尽くせないいろんな思いが詰まっているので、大切にしようと思います。
なんだか、人の親になると、感謝することが多いですね。そう思うと、私を親にしてくれた、娘にも感謝感謝です。

投稿: お返事 せいうち | 2007年1月 8日 (月) 22時52分

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